二度と同じ過ちは冒してはならないと心に強く誓う
私が「NPO女性自立の会」を初めて訪れたのは、８月の始めでした。 それまでの私は誰にも相談出来ず、常に空虚感にさいなまれ、ぽっかり開いた心の隙間を埋めるように歯止めがきかず、買い物を繰り返した日もありました。その間だけは、生きている実感を感じたのは確かです。 そして自分がどこからどのくらい借り入れをしているのか、あえて目をつむり、考えないように避けている自分がいました。しかし、そのせいで完全に金銭感覚がマヒしていきました。 カードは実に便利です。しかしそのカードで買い物をすれば、それを支払う為にキャッシングをし、その返済をするのにまたキャッシングを繰り返すという悪循環を招いてしまったのです。もちろんそれに伴い生活費にも事欠く状況でした。 自分に自信がない為、他人によく見てもらいたい、良い物を持ちたいという今から思えば実にくだらない虚栄心から起きたことでした。会社の人間関係の問題や仕事のストレスも確かにあります。しかし、それを理由にしていた自分自身の身勝手さや弱さが全ての原因だったと考えています。 そしてその悪循環は、更に自分自身の精神をも蝕んでいきました。 借り入れをすることへの後ろめたさ、ダメな自分に苛立ち、自傷行為にはしり、自殺も何度も考え、すっかりうつ状態に陥り、会社も何日も欠勤するという状況を招いてしまったのです。毎日が支払い日の事で頭が一杯で仕事も手が付けられないのでした。 その時、「NPO女性自立の会」が以前掲載されていた記事を思い出し、さっそくホームページを見て、勇気を出して有田さんに連絡をとってみました。有田さんにお会いした時、「よくがんばりましたね。でも必ず解決出来る問題なのでこれからは一緒に頑張っていきましょう。」と明るく励まして下さいました。私はこれで救われた思いがしたのです。 現在、司法書士の先生の指導のもと個人再生手続きを行う事を要望しておりますが、なかなか問題点もあり、まだ完全に手続きには至っておりませんが、カウンセリングで有田さんにお会いする度に元気をもらい、前向きに自信を持って毎日を送るように努めております。 有田さんが出版された本「人生をやり直すための６３の方法」に書かれていた勇気のでる呪文「・・・つつある」を唱えながら、新しい自分の人生を切り開いていけるように前向きに「現在進行形思考」で生きていきたいと考えております。 また、今回このような情けない事態を招きながらも、よい人生経験を味わったと思い、その経験をこれからの自分の人生にプラスにできるように、もう二度と同じ過ちは冒してはならないと心に強く誓いながら生きていきたい。 そして、このような機関や法律があることも知らなくて多重債務に苦しんでいる人がたくさんいると思います。もっとメディアを通してアピールしたり、色々な手段で知ってもらえるように、「NPO女性自立の会」と出会えた。 私たち自体も一人ひとりが他人事ではなく、できることから一緒に何か協力していきながら、もっとたくさんの人を救えるよう願っています。 |
声 8（40代女性 東京都在住）