傷の軽いうちにしっかり正しい判断を！
私は、13年前、息子の高等学校入試をきっかけに消費者金融から借金をしました。息子の通う高等学校が私立であったため、入学金70万円に加え、その他もろもろの費用が必要だったからです。 夫は、その頃、会社員として働き、少ないながらも賞与もあり、私もパートで働いておりましたので、この頃はまだ、恵まれていた方だと思います。しかし、夫は、一つの仕事に長続きせず、この頃も貯金は全くありませんでした。 振り返ると、息子の高等学校選択に際し、私立を諦めて公立を選んでいたなら、借金地獄に堕ちることも無かったように思います。でも、その頃は、毎月、少しずつでも返していけば・・・と、全く安易な考えから借金を重ねてしまいました。 気がつけば13年の間に金融業者７社より、合計300万円もの債務になってしまっておりました。 借金が借金を招いていた平成15年、夫が会社をリストラされてしまいました。それまでは、自転車操業なりにも、7社へ利息だけでも毎月10万円以上支払っていたのですが、それが支払えなくなってしまったのです。一日でも返済が遅れれば、自宅はもちろん職場にまで金融業者からの督促の電話がかかるようになりました。 支払っても支払っても殆どが利息、元金への還元なんてほんの僅かです。 こんな事をくり返していたって、債務を完済するまで何年かかるのか。先の見えない状況が、とても辛かったです。いつも電話の音に怯えて、職場でも心の底から、仕事に打ち込めたことがありまでせんでした。 そんなある日のこと、夕方のニュース番組で「NPO法人女性立の会」の有田宏美さんを知ったのです。 すぐに連絡先の電話番号をメモしました。テレビを観ながら「こんな方に相談してみたい、話しを聞いてもらいたい」と思いつつも、受話器を持つことができなかったのです。今思うと、テレビを観たあの時、すぐに電話をしていれば、私の人生は違っていたのでしょうが、その時点では連絡ができず、ただ、電話番号だけは大切に持っていました。 それから3年近くが流れ、借金生活に疲れ果てた私は、勇気を出して「女性自立の会」に電話をしてみたのです。不安に怯えている私に、有田さんは、優しく、でもしっかりとした口調で励ましてくれました。それで解決した訳では無いのですが、なぜだかとても救われた思いがしました。「あぁ、もう一人で悩まなくてもいいんだ」と心から安心できたのです。借金のことは誰にも相談できなかった私にとって、有田さんは神様のような方でした。借金問題は、解決していなくても道が開けた気持ちでした。今まで暗く閉ざされていた私の道が明るく先が見えたのです。 早速、有田さんにお会いして、話しを聞いて頂き、私は、沢山の事を学びました。どうして電話するのに3年近くもためらっていたのだろう。もっと、傷の軽いうちにしっかり正しい判断をしていればこんな苦しみを味わい続けることは無かったのに。 でも、今は違います。どうすればよいのは、これから、どう生きるべきなのか、私の道を見つけました。 今では、金融業者からの電話に怯えることもなく、100％仕事に集中できますし、私のお給料は、家族のために使うことができます。この安心した怯えない生活に感謝しています。 今、私と同じような悩みを持つ方がいるのなら、「どうか、もう、一人で悩まないでください。私が３年近くもかけることのできなかった電話を、皆さんは、ためらわずかけて下さい。そして思い切って心を開いて相談してください。有田さんが必ず受け止めてくれます。」そして、心が落ち着いたら、自分の道を自分で作っていってください。 |
声 10（40代女性 神奈川県在住）