地方に住んでいても解決できたのです。だから、諦めないで
私は、父と母の三人家族です。父は、漁師、母は、パート勤めをしていました。父は良く言えば「お人好し」の性格で、母と結婚する前から、人にお金を騙し取られていたみたいで、すでに借金も幾らかしていました。ですから、私は、生まれたときから、借金と関わっていたのです。まだ、その当時は、父の給料も地元の会社員の数倍はあったので、返済しながらでも生活をすることはできていました。 しかし、私が、幼稚園に上がった頃から、その借金も徐々に増え始め、母もその返済のために、消費者金融より借りるようになったようです。 そのせいか、父が家に帰ってくると、いつも、お金のことで喧嘩が絶えませんでした。母がお金のことで苦労しているのをずっと見てきた私は、高校を卒業して就職して、一日も早く、借金を返済する手助けをしようと思っていました。両親の生活を見てきて、借金は作らないと心に決めていた私ですが、高校を卒業して、初めて化粧品を買おうとした時、「カードを作れば分割払いもできますよ」という店員さんの言葉に、安易な気持ちで、初めて信販会社のカードを作りました。 それを機にカードを作るようになり、その後、そのカードでキャッシングもできることを知り、自分の預金のような感覚で、借り入れるようになっていきました。 気がついたら、借金を返すために、また、借金をするようになっていたのです。家の借金と、自分の借金を返すのが苦しくなってきた頃、友人の勧めで、ネズミ講に出会いました。幹部の人の給料明細を見せられ、こんなに収入が増えるのなら、借金が返せると思い、３０万円の羽布団をクレジットを組んで購入しました。結局、人に勧めることもできず、私には借金だけが残ってしまいました。そして、とうとう、私までは、信販会社からだけでなく、消費者金融からも借り入れるようになってしまいました。 家族３人で、消費者金融、銀行、信販から、合わせて５００万円以上の借金になっていました。 ５年程前からは、父も母も年金だけの生活なので、支払いは、全て私が行ってきました。支払いが苦しいので、毎月のように、借りては返す自転車操業を繰り返していましたが、年老いた両親には、心配をかけたくなかったのと、お金のことを話すと、両親が喧嘩になったりすることが嫌で話せませんでした。 しかし、去年、母が病気で入院し、病床でも借金のことを心配していた母が、とてもかわいそうで・・・なんとか相談できるといころはないかと、相談場所を探し始めました。 パソコンも持っていない私は、携帯電話のテレビ局のサイトで検索してみました。ここ何年かテレビで、多重債務のことを取りあげているのを見たからです。そして、ようやく「NPO法人女性自立の会」をを知ったのです。母の入院費などで、どんどんお金のやりくりが苦しくなっていたので、藁にもすがる思いで、女性自立の会に電話をしました。電話に出てくれた有田さんは、優しく、凛とした話し方をする人で、話しを聞いてもらううちに涙が溢れてきました。借金のことを理解してくださり、やり直す方向へ導いてくれて、本当に嬉しかったです。 有田さんとお会いするまでは、多少、不安もありましたが、有田さんとお会いし、お話しているうちに、その不安は、全く消え去りました。今まで、神様にしか話せなかった話を聞いて頂いたことだけでも救われた私でした。今では、本当に心にゆとりのある生活ができるようになりました。そして、借金があることが故に諦めていた夢も、有田さん、女性自立の会に出会ったことで現実に向けて動き出せる環境になりました。本当に感謝の気持ちで一杯です。 都会に住んでいたなら、女性自立の会のような「多重債務者の相談窓口」もあるとおもいますが、私が住んでいるような小さな町には、なかなかありません。ですから、父も母も３０年、私は１０年、借金と共に生きてきました。 私は、今、私と同じような環境にある方に「パソコンを持っていなくても、地方に住んでいても、私は、１０年も誰にも相談できなかった悩みを、有田さんと出会い解決できたのです。だから、諦めないでください」と伝えたいです。 何らかの方法はあるはずです。一人で悩まないで相談してみてください。そして、自分らしく明るい生活が一日も早く訪れますように．．．．
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声 12（30代女性 宮城県在住）
