「助けを求める」という勇気
私は、20歳で短大卒業後就職しました。その頃から既に信販会社のクレジットカードを持っており欲しい物は分割してでも買っていました。それでも数年は自分の給料の範囲内で生活していました。その後、まだやりたい事があると若気の至りと言うのでしょうか、あっさり正社員の仕事を辞めてしまいました。契約社員やアルバイトで生活費を捻出していましたが、ボーナスがないことで段々支払いがきつくなっていったのです。友人に相談したら消費者金融を勧められました。 正直、その頃は何も知らないまま、ただお金を貸してくれるありがたい所、返済さえ怠らなければ問題なんてないという安易な考えしか持ち合わせていませんでした。そこからは、気軽に引き出せるのでどんどん自転車操業へと発展してしまい、200万円の借金に膨れ上がっていました。これはなんとかしなければと思い、誰にも相談する事無く職を水商売に変えて月給を確保しました。4年近くで一部父親に用立てしてもらいましたが、なんとか完済しました。その後、再就職をすることができました。ボーナスも年2回ありますし、基本給も一般的に見ても良い会社です。 最初は順調に生活していましたが、ある時、恋愛の絡みからとても精神的に不安定になった時期がありました。またカードで買い物をし、自分の寂しさを紛らわせていました。なぜまた？と自分に何度も自問自答しましたが、答えは見つかりませんでした。宅にクレジットカード会社から督促の電話が入るようになると、当然両親に「また借金作ったのか!」と責められるようになりました。ただ、もう既に両親は年金生活になっていましたので、以前のように用立てをしてもらうつもりもありませんし、これ以上心配をかけたくないと思っていました。でも月給は決まっています。もう限度額いっぱいに借入れしており、どこからもお金は出てきません。本当に窮地に立っていました。会社や家族には絶対に知られずにどうやってこの先返済しようかと悩むうちに、自分で生命保険に入ってから死のうかとも思いました。夜運転をしていて、「誰か私にぶつかってくれないかしら。」とさえ思っていました。 私が初めて「女性自立の会」の存在を知ったのは2005年11月でした。何度かインターネットで多重債務について検索したことはありましたが、実際に相談したいという気にはなれませんでした。でも今思うとメールを書いた時、本当に自分で限界を感じていたんだと思います。そしてお返事をいただいて、早速お電話で現状と今までの経緯をお話すると、「よく今まで頑張ったわね!」と言ってくださったのです。この言葉に救われました。 結局1度、人の手を借りながらもなんとか完済したことが原因で、自分自身が懲りていなかったのだと思います。現在の借入れ状況を整理している時に改めて金額の多さに自分で愕然としていました。前回をはるかに上回る360万円にもなっていました。でも自立へ向けて今後もアドバイスをして下さるという心強いお言葉をいただきました。 今は、以前に比べると、かなり見通しがついている状況です。死にたいとまで考えていた数ヶ月前の自分とは全く生まれ変わった気分です。3日後の心配をしていた状況だったのに今は3年後の計画まで自分の頭の中に描けるようになりました。 |
声 16（30代女性 岡山県在住）