自分と向き合う勇気を持って
『女性の自立の会』 有田さんとの出会いは、今から約1年程前になります。私は、その半年前に離婚をし、6月より自活を始めました。これまで一人で生計を立てた経験がなかった私は、この自活をきっかけに初めて自分のコンプレックスと自身に向き合う事を決意をすることとなりました。 私は長年に渡り、クレジットカードを生活の基盤にして使用していました。就職して数年経ち、キャリアが身を結び年々年収が上がり、支払いが多くともきちんと返済が出来ていた為、限度枠も年々増えていきました。それに甘んじ金銭感覚が麻痺し始め、自分の見栄と欲望のままクレジット会社を数社利用し、支払いも一括をやめ、小額で支払えるリボ払いに変更していました。毎月の返済額の負担を減らそうと安易な気持ちで変更していました。 しかし暫くして、元金が減っていないことに気づきました。返済額に対して金利が半分ついており、その時点で疑問をもち金利について調べれば良かったのですが、その当時の私は、収入の高い職場に転職していけば、いつかは完済できる、という都合の良い気持ちを持ち、重要視していませんでした。しかしそれが数年経ち、金利で返済額が消えるようになってしまい、最終的には消費者金融にまで手を出す結果となりました。 見栄と欲望で勝手に作った借金だった為、自分で何とかしようと解決しようと思ったことが、自転車操業のきっかけになりました。誰にも打ち明ける事も出来ず、いつも後めたい気持ちを持ちながら、ばれることを恐れ、隠そうとすればするほど、債務が増え、同じことを5〜6年続けてきました。 また、債務を整理できずに結婚してしまったため、当然前夫には、借金の迷惑などかけられません。幸い前夫より生活費分担制の話が出た為、お財布が別であればばれずに済むという安易な気持ちと、これを機に完済させてしまおう、という気持ちで賛成しました。でもこの分担制がさらに自分の債務を増やす原因となりました。分担制＝同居生活だったのです。私は話し合いの場を求めましたが応じてもらえず、自分にも限界を感じ、最終的に離婚しました。 そして離婚半年後に自活を始めましたが、月々の返済額がお給与の80％を占めていた為、生活苦に陥りました。八方塞がりになり、自己嫌悪に落ち、誰にも相談できずに、自殺まで考えました。出勤途中線路を眺め飛び込もうかと思いました。でもその時、母の顔が過ぎり、自分から逃げ出してはいけないと思い、その夜すがる思いでネットで検索し、出会えたのが有田さんでした。 でもそのときはまだ自分と向き合う自信もなく、ただただ今の状況から這い上がりたい気持ちで精一杯でした。有田さんはそんな私に静かに耳を傾けて下さり、優しく温かく励まして下さいました。そのお陰で自分と向き合う勇気が持て、『個人再生法』 を申請する決意ができたのです。 今月8月には認可が下り、新たな人生の再出発を迎える事が出来ました。これもいつも有田さんが温かく見守って下さっていたので、安心して認可決定が下りるまで頑張ることができたのです。本当に有難うございました。 もう同じ過ちは絶対にせず、等身大でできないことは無理してやらない、できないことは出来ないと言える勇気を持ってこれからの人生、明るく楽しく元気に生きていきたいと思います。
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声 24（30代女性 神奈川県在住）
