特定非営利活動法人（NPO法人）女性自立の会　−女性のための多重債務（借金）/カウンセリング/相談窓口−

「自分らしく生きる」

声 31（40代女性 神奈川県在住）

去年の１０月、頭の中は次から次に迫る返済日のことでいっぱいでした。
　いつかは向き合わなくてはと思いながら、怖くて借金の総額すら把握していませんでした。いつしか私のカードでだけでは足りず、夫のカードも無断で使用してしまい、ある日、その明細書を見つけた夫に、もう、ここで話さなければ・・・そう思い、今までの借金の全てを打ち明けました。

　振り返っても、ブランド物を買ったとか、形に残っているものがあるわけではありません。
　日々の生活費、子供の教育費、遠距離に住む親の介護に通う帰省費用など、計画性のない家計管理、一人でなんとかしようと誰にも相談せず、夫のボーナスで補填する生活を繰り返していました。
私のパートの収入も全て返済に消え、私は何をやっているのだろうと自分を責めました。
　抱えた借金のことは親には相談できません。夫と話し合い、法律の専門家に相談することに決めました。

インターネットで検索しているときに「NPO法人女性自立の会」のホームページに出会いました。勇気を振り絞り有田宏美さんにお電話しました。そこですぐに面接の日を決めて下さったのです。
　数日後、最初の面談の日、有田さんとは初対面なのにどこか懐かしさを覚え、私は全てを有田さんにお話ししました。
　有田さんに「過去は変えられないけれど、今日からならやり直せるのよ。今がその時よ。」と優しく、そしてきっぱりと言われたことを忘れません。
　その後、数回のカウンセリングをしていただき、紹介された法律家の先生に今後のことを相談しました。

ところが、これからだと決心した１１月の始めに体調が崩れ受診すると、病気がみつかり、１２月に手術をすることになりました。入院中には、息子のクラスの学級崩壊、娘の高等学校進学、心配なことを抱えながら、それでも気持ちは前向きでした。

ですが、私の術後間もなく、２年間入院生活を送っていた義父が亡くなりました。長時間飛行機に乗ることができなかった私は、義父の葬儀を欠席しなければならなかったのです。
　年明けの１月初旬、今度は義母が脳梗塞で入院。私の体が動ければすぐにでも帰省したいのに、体はまだ回復できない状態。そんな中、夫の親戚からの「長男の嫁」である私へのバッシング。しかし今は自分の体を一番に、娘の受験、息子の辛い学校生活を考えると、大切に守るのは、家族を優先したい。夫にはっきりと意志を伝えました。この間の事も全て有田さんに聞いていただき、励まして貰いました。

「女性自立の会」との出会いがなかったら、今こうして元気にしていられただろうかと思います。感謝の気持ちで一杯です。
　相談者のための勉強会、再生プログラムに参加して月に一度、私の少し前を歩いている皆さんの笑顔、河合さんや有田さんにお会いすると、また一ヶ月頑張ろうという気持ちになれるのです。

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