「ありがたい出会いから新たな第一歩へ」

声 33（50代女性 神奈川県在住）

私が女性自立の会と出会ったのは、2008年6月のことでした。それまでに抱えていた借金をなんとかしたいと思いつつ、インターネットや新聞や電車の中の広告の「債務の整理」という広告を見入ったりしては、どこにいつ電話をすればよいのかと思いながら、いたずらに時が過ぎていました。
　どうにか勇気を奮い起して電話をしても、ずっと話中だったり、比較的距離が近いので連絡をしてみた所では、延々と話を聞かれた揚句「慈善事業ではないのだから、父母や大きくなっている子どもには借金があることを伝えて、支払いができない時は肩代わりしてもらえるくらいの協力体制がないと相談にはのれない」と言われました。
　私としては、任意整理が可能なら少しでも額を少なくしてから年老いた両親に伝えたいと思ったのですが、受け入れられませんでした。ことの大きさと自分の浅はかさに落ち込むばかりで、そこから先には進めませんでした。

　そんな中、以前に切り抜いていた朝日新聞の記事の相談先リストに「女性自立の会」の連絡先を目にしました。ＨＰを開いてみると、今まで見てきたものとは違うあったかい文面がありました。さっそく力をふりしぼって相談書式から送信させて頂きました。うまく送れていないようで、繰り返しキーを叩いてしましました。その翌日、有田さんから「アドレスから3回届いているのですが、本文が書かれていないので、ご連絡しました」とご丁寧なメールを頂きました。夜分に怪しいメールで初っ端からご迷惑をおかけしてしまいましたが、すがるような気持ちでお返事を送信しました。
　その５日後の土曜日に、女性自立の会の（引越し前の秋葉原の）事務所にお伺いさせて頂きました。

有田さんは初めてお会いしたその時から親身になって下さり、いろいろなことを全てわかって下さった上で、必要なことを示して下さいました。
　このようにお話を聴いて頂けたのは、私にとって生まれて初めてだったかもしれません。これからのことについて、家の近くの相談先をご紹介下さるとのことでしたが、私は遠くても女性自立の会とつながりのある所をお願い致しました。

そして、翌々日の月曜日に早々に話を通して下さり、法律事務所に仕事帰りにお伺いしました。有田さんは事前に相談内容について先生にＦＡＸしておいて下さったばかりか、その日は同行して下さり、とても心強かったです。
　事務所の先生も責めるようなことは何もおっしゃらずに、いろいろなことをわかって下さって、これからの手続きについて教えて下さいました。こんなにまでして下さることに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

もう一方で私の支えになってくれたのは、女性自立の会のホームページです。不安になるとホームページを見て、こうして乗り越えていけるのだ、と見通しと勇気を頂いてきました。見る度に更新されているのも、すごいなーといつも思っていました。こうして元気を頂いて、少しずつ先に進むことができました。
　私の借金は夫が独立して仕事を始めて収入が激減し、手持ちのデパートのカードローンを使い出したのが始まりです。でも、今は夫のせいではなく、自分自身の生き方のことだった、と思います。どこかで目にした「借金は生き方の問題」ということを強く実感しています。
　一時期「（解約した）自分の生命保険がかかっていれば、死んだ方がましかもしれない」と思うこともありました。でも、こんな私にも、一本の蜘蛛の糸のように天からおりてきてすがれるものがあり、やり直せることができつつある今、「私にもまだ生きてしたらいいことがあるのかもしれない」と思えるようになりました。この糸をしっかりたぐって生きていきたいと思います。

　「女性自立の会」とのありがたい出会いで、新たな一歩を踏み出せることを心から感謝しています。
　そして、この会の方々とどこかでつながっていることを心強く思っています。

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