「ありのままの自分でいい」
それ思えたとき、心がすっと軽くなった。
 再生者の声05（神奈川県在住40代女性）
今回の再生者は、過去に、デート商法などで多額の債務を抱えました。個人再生手続きにより、借金の悩みからは解放されましたが、幼い頃から抱えていたコンプレックスが消えたわけではありませんでした。
あれから10年。「ありのままの自分でいい」そう思えるようになった今、心が軽くなり、自分を好きになりました、と話してくれました。その転機となったものは！？。
当時のことを振り返り、債務を抱えた経緯を聴かせてください。。
就職して数年が経った頃、宝石展示会の勧誘電話がありました。当時は、「欲しい」というより、社会人になったのだから、一つくらい、いいものを持っていてもいいかな！という程度の軽い気持ちで宝石をローンで購入しました。もちろん最初は支払いも無理なくできていました。
その後も勧誘の電話があると出かけていましたが、そのときも、「欲しい」というより、販売員との会話が楽しくて、話しているうちに「親しくなった」と錯覚した私は、勧誘を断ることができなくなっていき、債務を増やしてしまいました。
債務を抱えた原因はどこにあったと思いますか？
人との「距離感」に慣れていなかったことが原因の一つだと思います。私にはずっと、「親友」と呼べる人がいませんでした。友人だけでなく、家族からも大切にされた、愛されたという記憶がなかったので、心の中はいつも孤独でした。自分に自信が持てず、容姿にも強いコンプレックスを抱えていました。そんな卑屈な自分も嫌いでした。だから、自分から人の輪の中に入っていくことは苦手でしたが、販売員のフレンドリーな雰囲気に、親友ができたと感じ、折角できた友人（販売員）に嫌われたくないという思いから、冷静さを欠いていました。
ずっと苦しめていた孤独感は消えたきっかけは？
ずっと、仲間が欲しいと思っていました。女性自立の会の勉強会（再生プログラム）に参加して、同じ経験をした人たちと本音で話しができた時、自分は、そのままで良いのだと気がつきました。やっと、相手の顔色を見て言葉を選んだりせず、自分の気持ちを伝えることができる「場所」と「仲間」を作ることができたと思いました。このことは、その後の私の自信に繋がりました。
その後、家計管理は順調ですか？
今も、母親と二人暮らしなので、給料の中より毎月10万円を家計費に入れています。毎月の定額の貯金も続けています。
久しぶりに当時のことを振り返っていただきました。改めて、これからの自分に一言。
人に愛されること、大切にしてもらうことを知り、自分を大切にしてあげることを学びました。 過去を引きずって生きてもいいことなんてない。 もうあんな思いは二度としたくない！今日は、そんなことを改めて思う時間になりました。
真面目に生きてきました。歳も重ねてあの頃より柔軟になりました。何でも言える人も増えました。歳を重ねることはいいことですね。これからもありのままに生きていきます。
>> 相談者の体験談（メッセージ）目次へ
|
