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2012年08月 Vol.57 「あした晴れる こころも晴れる あした笑顔になあれ」NPO法人女性自立の会 理事長 有田宏美 6月27日の朝日新聞 生活面（カード「リボ払い」の迷路 見えないお金を制す（中））に、当会相談者の体験談が掲載されました。大きな誌面の隅っこに書かれてあった、「女性自立の会に相談に行きました」という一文を頼りに、当会のアドレスを調べて、17件の相談・お問い合わせを頂きました。 「債務相談は激減した」「法改正により、債務相談には一定の効果はあった」と言われている一方で、正直、この数には驚きました。まだまだ、債務を抱えて悩んでいる人はたくさんいるのです。 相談にみえられた方は、「過払い」「法テラス」「任意整理」「法定利息」等、数年前の相談者の中には知らない方も多かった“言葉”を知っていました。では、それだけの情報を持っていながら、なぜ、もっと早く相談に行かなかったのでしょう。 相談者にそのことを聞くと、「どこに相談すれば良いかわからなかった」「危ないところかもしれないと思うと、恐くて相談できなかった」「借りたお金は返していかなければいけないと思っていた」と、これまでの相談者と同じ言葉が返ってきました。 安心して相談できる場所、敷居の低い相談場所は、相談窓口を開設以来、ずっと取り組み続けていますが、まだまだ大きな課題のようです。 「今でも、どこに相談に行けばいいかわからない人は多い」。新聞の反響を振り返って、当会事務局の新井と話しをしていたときのこと、「それならば、行動しましょう。有田宏美の名前でブログを始めましょう！ そして、もっと多くの人に相談できる場所が『ここにある』ことを伝えましょう」。新井の言葉に背中を押されるように、この7月から、「有田宏美のあした笑顔になあれ(*^_^*)v」〜悩みを抱えた女性のための止まり木ブログ〜を始めました。毎日書き続けることは大変ですが、心を込めて1つずつ丁寧に綴っています。書き始めると、当会のホームページへのアクセス数がアップし、最近では「ブログを読みました」と相談を頂くようになりました。 相談窓口を開設して16年、人生をやり直している相談者の姿を間近に見ながら、私は、確かな再生支援の手応えを感じてきました。何より、16年前は私一人の活動でしたが、今では多くの仲間がいます、応援してくださる方がいます。そして再生した相談者がいます。あの頃よりずっと活動も広がりました。だからこそまだやれること、やらなければならないことは沢山ある。今は、まだ立ち止まる「時」ではないと、気持ちも新たにした夏になりました。
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