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2013年12月 Vol.61
「こころスコア」の時代に
NPO法人女性自立の会 理事長 有田宏美
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今年も残りわずかとなりました。この１年も、皆様からのご支援により、
多重債務再発防止と未然防止活動に取り組むことができましたことを、心
よりお礼申し上げます。
新年1月17日（金）に、アルカディア市ヶ谷で、「クレジットスコアか
ら『こころスコア』の時代に」と題して、シンポジウムを開催いたします。
私が、人の心の声に触れるようになって、今年で17年になりました。悩
みを抱え、進むべき方向さえ見失っている相談者に接する中で、人に「丁寧
に接する」ということの大切さと、その心の声を「丁寧に聴き」「丁寧に看
る」ことで信頼が築かれ、その絆が再生への勇気となることを学びました。
一方で、この20年を振り返ってみると、世の中は、丁寧さとは逆に、加
速度的に「便利さ」を追求し、「簡素化・簡略化」の方向に進んだように思
います。例えば「無人契約機」が出てきたことによって、誰にも会わず、頭
を下げることなくお金を借りられるようになりました。しかしその便利さは、
人からお金を借りることの後ろめたさや、立ち止まって考える慎重さを奪い、
大切なお金の貸し借りに、「借りていただいた」「貸していただいた」とい
う、感謝する心まで失わせたように思うのです。
「多重債務は心の問題であり、命の問題」
多重債務に陥った方々と接して見えてきた問題の根深さを、私はこの言葉
で伝え続けてきました。お金の問題に直面している人に、ただ「お貸しでき
ません」で終わらせるのではなく、「担当窓口が違います」と放置するので
はなく、その声に真摯に耳を傾けて、問題をしっかりと看て欲しい。単に
「数字」で人を選別したり、自分の仕事の「枠」だけで判断するのではなく、
一緒に問題と向き合い、進むべき方向を指し示してあげて欲しい。
「クレジットスコアから『こころスコア』の時代に」と題したシンポジウ
ムのテーマには、私が17年間願い続けた思いを込めさせていただきました。
人の人生を豊かにする一方で、間違わせてしまう「お金」という道具をど
う扱い、人の「こころ」とどう向き合っていくことが大切なのか。シンポジ
ウムではパネルディスカッションを行い、進むべき道を探ってみたいと思い
ます（シンポジウムについてはｐ３をご参照ください）。是非、ご参加下さ
いませ。
来年も誠実に活動を続けてまいります。変わらぬご支援、ご指導をいただ
きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎え下さいませ。
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| 目次 |
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◇相談者の声No.46
「自分を認める心とお金への感謝を胸に」 東京都在住40代女性 |
◇告知 特定非営利活動法人女性自立の会 シンポジウム
クレジットスコアから 「こころスコア」の時代に
〜貯蓄ゼロ時代の貸し手の役割とは〜 |
◇第２回生き方美人cafe
「家計のお勉強会」 |
◇第３回生き方美人cafe
「こころ喜ぶ<パッション×ビジョン・マップ>創り
〜自分の本音・やりたいことに気づき、着実に前進していく仕組みとは〜 |
◇企業・大学向け悪質商法被害未然予防講座
債務相談の現場から「心の隙間に忍び寄る落とし穴」
〜悪質商法から大切な学生、そして社員を守るためにできること〜 |
◇ライフイベントとリスクマネンジメント
「お金との上手な付き合い方」
〜お金に振り回されない人生のために〜 |
◇「日本一やさしい家計の話」Vol.12
〜家計の棚卸しをしよう〜
家計アドバイス担当 河合直美 |
◇「どたばた母さん奮闘記」vol.13
〜キッチンに新しいマシン導入と芸術の秋を楽しむ〜
NPO法人女性自立の会 理事 坂チハル |
◇本の紹介 読んでみたら書きたくなりました
「ママのための帝王切開の本 産前・産後のすべてがわかる安心ガイド」
竹内正人・細田恭子・横手直美編著 中央法規発行
女性自立の会元理事/ぐるーぷあれあれあ代表/ヘルシーカフェのら運営者 新井純子 |
◇事務局便り
◆生き方美人cafe 今後のスケジュール
◆活動報告とお知らせ
◆お知らせ
◇編集後記
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