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2015年2月 Vol.64
「相談者の再生を願って取り組んだ15年」
NPO法人女性自立の会 理事長 有田宏美
新しい年2015年は、当会設立15年の節目の年でもあります。思えば、私にとってこの15年（多重債務問題の取り組みは19年です）は、相談者の再生を願って債務相談に取り組んだ年月でした。
設立当初は、会を長く続けていきたいという気持ちより、 私の目の前にいるこの人を「笑顔にしたい」「元気づけてあげたい」という一心でした。借金のことが原因で恋や結婚を諦めている人、夢を諦めている人、人生を諦めている人を目の当たりにして、今は苦しくても、踏ん張って問題と向き合えば、人生をやり直すことができる。お金に振り回されることのない人生を歩んで欲しいと願い続けてきました。
19年前、私一人で始めた活動は、少しずつ支援者・協力者が増え始め、15年前の2000年には、「特定非営利活動法人
女性自立の会」を設立することができました。その後、相談者が増えるに従って、人生をやり直すことができた方が増え広がっていくことで、少しずつ、会も信頼をいただけるようになりました。そして2009年には、再生した相談者が理事に加わり、私が願い続けた「相談者主体の会」を作ることができたのです。
これも一重に、皆さんのご支援と、同じ失敗を繰り返すことのないよう懸命に生きてきた相談者の皆さんのおかげだと、心より感謝しております。
法律の改正により債務相談は、この10年で激減しました。とはいえ、相談が無くなったわけではありません。最近も「やっと決心がつきました」「これまで頑張ってきましたが、もうどうしようもありません」と、声をふり絞って電話を下さった方がいます。彼女の状況は、以前の相談者が背負っていたものと何も違いはありません。抱えている債務の奥に心の問題が隠れていることも同じです。そんなお電話をいただく度、新しい相談者にお会いする度に、会を継続していて良かったと思うのです。そしてこれからも、ここに居続けていたいと思うのです。
「お母さんは子供の前で笑顔であって欲しい」
設立当初からの私の願いは、今も変わらずに、私の真ん中にあります。
先日、10年前の相談者から「家を買いました」と連絡をいただきました。懐かしいその声は、とても幸せそうで、あれから懸命に人生をやり直してこられたのだなぁと思うと、私も幸せな気持ちに包まれました。きっと、笑顔の素敵なママになっていることでしょう。
これからも相談者の笑顔に会いたいから、一人ひとりの心の声に誠実に向き合って参ります。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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| 目次 |
◇再生者の声 2 「経験は生きる」
東京都在住50代女性 |
活動報告
◇第7回生き方美人cafe
「cafeで読書会」オススメの一冊を紹介し合いました。
◇第8回生き方美人cafe
キラキラ☆生き方美人ワークショップ
「お付き合いマネーのコントロール術」
企画：あれあれあ 協力：歳末たすけあい募金
◇筑波大学講座報告
「お金との上手な講義付き合い方」 |
◇「日本一やさしい家計の話」Vol.14
お金を「ゴミ」に変えていませんか？ 〜食品ロスを考える〜
家計アドバイス担当 河合直美 |
◇どたばた母さん奮闘記vol.1６
〜魔女のキッチン〜 NPO法人女性自立の会 理事 坂チハル
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◇本の紹介 読んでみたら書きたくなりました
「社会を結びなおす ー教育・仕事・家族の連携へー」
本田由紀 著 岩波ブックレットNo.899
元女性自立の会理事/ぐるーぷあれあれあ代表/ヘルシーカフェのら店主 新井純子 |
◇事務局便り
◆生き方美人cafe 今後のスケジュール
◆活動報告とお知らせ
◆お知らせ
◇編集後記
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